ドラマ『お母さん、娘をやめていいですか?』第8話のネタバレ感想と視聴率などをお届けしています。
ついに「娘をやめていいですか?」と言えた美月(波留)でしたが、それからは顕子(斉藤由貴)は悲劇のヒロイン状態で「ママ死ぬからね」を連発する模様…。
いよいよ最終回!クライマックス!!美月は顕子から離れることができるのでしょうか?!
2017年2月24日放送のドラマ「お母さん、娘をやめていいですか?」の第8話のネタバレ感想や視聴率、次週予告を書いています。
ドラマ『お母さん、娘をやめていいですか?』第8話のあらすじ
人形の家
顕子(斉藤由貴)は美月(波瑠)を部屋に閉じ込め自分の元に戻ってくるように説得するが、美月は拒否する。しかし、それなら「自分を殺して」とまで言う顕子を見て、美月はいったん家に帰ることにする。浩司(寺脇康文)はそんな二人を見て、結局元に戻っただけかと落胆する。一方、松島(柳楽優弥)は美月と顕子の前に突然現れ、美月を強引に連れ出す。そして、二人は長年会っていなかった松島の母親に会いに行く。
http://www.nhk.or.jp/nagoya/okamusu/story.htmlより引用
ドラマ『お母さん、娘をやめていいですか?』第8話のネタバレ感想
ママを殺して
「ママ、やめていい?あなたの娘をやめていいですか?」とうとう言い切った美月(波留)に、顕子(斉藤由貴)は「だったら、殺して。みっちゃんの手で」と美月の手を自分の首にかける。
美月がそれを振りほどけずに揉み合う内に、連絡がないことを心配した松島(柳楽優弥)と、彼から連絡を受けた浩司(寺脇康文)が駆け付けて来る。
夫を見て逃げ出した顕子を3人は探し回り、走って来るトラックの前にふらふらと歩き出した顕子に美月が体当たりして止める。
泣きじゃくる顕子を抱きしめて美月は「わかったよ、ママ」と母親の元に戻ることを決める。
…顕子の絶望し切った泣き方を間の辺りにして、さらに本当に死のうとされたら、「自分が犠牲になっても戻らなければ!」と思わされてしまいますね。恐るべし毒親。
それを浩司が松島に告げると「そう言うしかなかったんじゃないですか?無理にでも叩き出してくださいよ!」と松島から強く言われる。
また、浩司は文恵(麻生祐未)からも「あー悔しい!元の木阿弥だなんて!ひとの家族のことに口出しするもんじゃないわね!」と責められ、どうしたらいいのか悩む。
家を出る前のように顕子が選んだ花柄の洋服を着て、顔色をうかがいながらの買い物を楽しむふりをする美月。
そこに文恵から「美月ちゃんも白旗上げたってことね、母親と戦うのは一番しんどいもの!…人形教室は首!絶好よ!」と顕子に電話がかかって来る。
電話の間に松島がやって来て、美月とふたりで話そうと強引に顕子から引き離そうとする。
松島は顕子に自分が母親を軽蔑しているという真実を明かしてショックを与え、怒った美月は彼をその場から連れ出す。
母親との再会
美月が「わたしがいないと死んじゃうかもしれない親を放っておけないでしょう!」と言うと松島は「じゃあ、僕とはどうしたいの?」と尋ねる。
母親を捨てた松島と母親を捨てられない美月のどちらが正しいのか、「確かめに行こう」とふたりは松島の母親のところに行ってみることに。
母親との再会を不安に感じて迷う松島だったが、母親が遠くから自分のことをみつけてくれたことで、安心してすんなりと話すことができた。
手紙に返事をしなかったことを松島が謝ると母親は「それでよかったのよ。…今はね、ひとりなの。だから、もう会いに来なくていい。あんたに甘えたくないから」と答え、来てくれた礼を言って去って行く。
松島は「俺、本当は怖かったのかもな」と素直な気持ちを美月に明かし、それを聞いて美月は彼の手を取る。…電車が入って来る瞬間の、手を繋いだふたりの姿がほんわかしていて絵のように素敵でした!松島の中でわだかまっていたものが溶け、ふたりの絆が深まって強くなったことが伝わって来るシーンでしたね。
自分の好きなもの
翌朝、美月は皮を剥かずにリンゴを齧り、毎朝、顕子が作るスムージーを「飲みたくない」と断って、学校に出勤する。
顕子が引き留めようとすると、浩司はそれを止めて「突然だが、インドネシアに行こうと思う。…一緒に行ってくれないか?無茶なのはわかってる。もう一度、一からお前とやってみたいんだ」と言い出す。
顕子は「無理よ…そんな」と混乱している様子。
美月はひとりでショッピングモールへ。そこから松島に電話して「何を買えばいいかわからないんだけどね」と話しをすると、「好きなものを買えばいいんだよ」とアドバイスされる。
そこから自分の「好きなもの」がわからず考え出す美月。
ずっと顔色をうかがって来たため、顕子の好きなものならすぐにわかるのだった。
…自分の希望を抑圧されて育って来たことがよくわかるエピソード。「自分の好きなもの」を探すひたむきさを応援したくなりました。
美月が帰宅すると、顕子が「パパと離婚しようと思う。パパね、インドネシアに行くんだって。そんなこと勝手に決めて来てついて来いだなんて、そんなことできるわけないじゃないねぇ」と言い出す。
「わたしのことなら気にしなくていいよ」という美月の言葉に、顕子は「それって、それってみっちゃん、ママについて行った方がいいって言うの?」と動揺し、必死で新居で美月と暮らす夢を語る。
それを聞いて美月は自分が選んできた自分用のカップを見せて、「壁紙もカーテンもママが選んだのよりもシンプルなのが好き」ときっぱり告げる。
これまでのママから押し付けられて来たものが、自分の好きなものではなかったこと、頭にストレス性の10円ハゲがあることを次々と美月は顕子に明かす。
しかし、顕子はそのすべてを聞こうとしない。
美月が「わたしはママじゃない!…好きなものもわからなくて。わたしってこんなもんだからって」と続けると顕子は「もうやめて!」と美月の頬を張ってしまう。
「痛い!」と美月が顕子にやり返すと、逆上してつかみかかる顕子だったが、ふたりで揉み合って倒れると「ほんとはスムージーそんなに好きじゃないの…」と脱力した笑顔で言って泣き出す。
…顕子も「いい母親」でいようとかなりがんばっていたのかもしれないな。と思わされたこの一言。ケンカからの脱力具合がリアルで斉藤由貴の演技が本当にすごいです。
旅立ち
浩司がインドネシアに旅立つ日、見送りに出て来ない顕子に浩司は「きみがそうしたいと思ったらいつでも届けを出してもらっていい」と記入済みの離婚届けを渡す。
新居は退職金で清算済み、その残りとこれまでの預金もすべて顕子に譲って行く浩司。
「俺はずっときみを必要としていた。それだけは本当だ」と言い残す。
顕子はそれを聞いてハッとしたような表情を浮かべる。
空港で旅立とうとしている浩司のところに顕子が駆け付けて来て、「向こうで何か、わたしが働けることあるかしら?」と言い出す。
「わたし、後から行ってもいい?…雑用でいいの。わたしも一から始めてみたい!」と顕子は浩司にまっすぐ向き合う。
美月と新居を訪れ、顕子は「この家、売りに出そうと思うの」と告げる。
「大事に大事に育てて来たのに、離れた方が喜ばれる。母親なんてバカバカしいものね。もう、やーめた!」「みっちゃんが娘をやめる前に、ママがママをやめるわ」と微笑む顕子。
…微笑みからの泣きそうな表情が顕子の母親としての複雑な心境を表していて、グッときました。
そして、空港からひとり旅立っていくママではなく「顕子さん」。
新居は売りに出され、美月はシックな色合いのパンツスタイルも着こなすようになってひとり歩いて行く。
[完]
周りの人間からの美月から手を離すようにという、ひとことひとことが顕子に突き刺さり、最後の一撃=浩司の「ずっときみを必要としていた」で、これまでまとって来た「いいママ」の鎧が砕けた感じがしました。
実際の「毒親」はこんなにあっさり改心しないという評判も多いのですが、ドラマがハッピーエンドを迎えるのは視聴者としてはほっとしますよね♪ここまで怖い怖いと思いながら観て来てよかった!!と思えるドラマ「お母さん、娘をやめていいですか?」でした。
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